
【比較】賃貸の人気設備・敬遠される設備ランキング
賃貸物件を探すとき、「人気設備は何か」「家族で暮らすなら何が必要か」と迷う人は少なくありません。
一方、物件を貸すオーナーにとっては、入居希望者に敬遠される設備を把握することが空室対策につながります。
この記事では、賃貸の必須設備・あると嬉しい設備・敬遠される設備のランキングを読む際の注意点を整理し、単身者とファミリーそれぞれの選び方を解説します。
順位をそのまま物件選びや設備投資に当てはめず、暮らし方や地域の需要に照らして判断するためのガイドです。

賃貸の人気設備ランキングはどう読む?調査元と最新データの確認方法
「人気設備ランキング」という名前が同じでも、調査によって質問内容と集計対象は異なります。
たとえば「ないと入居を決めない設備」と「家賃が多少高くても選びたい設備」では、上位に来る設備の意味が違います。
さらに、単身向けとファミリー向け、全国と特定地域、新築と既存物件を混ぜて比較すると、必要性を見誤りかねません。
順位を見る前に、調査元・調査年・回答者・設問を確かめ、その設備が自分の物件探しや賃貸経営に関係するかを判断しましょう。
スーモと全国賃貸住宅新聞の設備ランキングは何が違う?全国調査の対象と見方
SUUMOなどの住宅情報サイトが紹介するランキングと、全国賃貸住宅新聞の「入居者に人気の設備ランキング」は、同じ調査結果とは限りません。
サイト独自のアンケートなのか、別媒体の調査を引用した記事なのか、まず出典を確認してください。
全国賃貸住宅新聞のランキングを見る際も、回答した不動産会社の属性、単身・ファミリーの区分、設問ごとの順位に注目します。
全国集計の結果は大きな傾向を知るのに役立ちますが、候補エリアの家賃相場や物件の供給状況まで示すものではありません。
| 確認項目 | 読み方 |
|---|---|
| 調査元 | 独自調査か、他媒体の調査結果の紹介かを区別する |
| 対象 | 単身・ファミリー、全国・地域別などの集計範囲を確認する |
| 設問 | 「必須」と「家賃が高くても選ぶ」を混同しない |
2024年の人気設備ランキングと設備ランキング2025を比較する際の注意点
2024年版と2025年版を比べるなら、記事の公開日だけでなく、調査が実施された年とランキングの部門をそろえましょう。
たとえば全国賃貸住宅新聞の2024年版では、必須設備の「エアコン」が単身向け・ファミリー向けの双方で1位と紹介されています。
一方、2025年版については、検索結果の紹介文から「高速インターネット無料」が家賃が高くても入居が決まる設備として単身向け1位、ファミリー向け2位と読み取れます。
これは別の設問の結果なので、エアコンから高速ネットへ必須設備の首位が交代した、と解釈してはいけません。
設備ランキング(2026)は公表済み?最新情報の確認方法
「設備ランキング2026」と書かれたページが見つかっても、2026年実施の調査結果とは限りません。
前年の調査を2026年に紹介した記事や、過去の順位をもとに編集した独自ランキングもあるためです。
2026年版が公表済みかを確かめる際は、調査元の公式サイトで記事の公開日、調査年、回答数、部門別の表を確認してください。
確認できない順位を「最新の全国1位」として扱うのは避け、出典と確認日を添えて判断することが大切です。
「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」調査でわかる付加価値
この設問は、設備が単に好まれているかではなく、家賃が周辺相場より高い物件を選ぶ理由になり得るかを探るものです。
無料の高速インターネットや宅配ボックスなどが上位でも、導入すれば必ず家賃を上げられる、という意味ではありません。
入居者が感じる価値は、料金に含まれるサービスの品質、代替物件の多さ、通勤・通学の利便性によって変わります。
入居者は追加家賃に見合う便利さがあるかを、オーナーは工事費や維持費を回収できるかを、別々に検討しましょう。
賃貸の必須設備ランキング|入居者が重視する基本条件
必須設備とは、便利な設備の中でも「これがなければ候補から外す」と考える人が多い条件です。
ただし、ランキングの順位は全員に共通する必須条件を示すものではありません。
在宅勤務が多ければ通信環境、乳幼児のいる家庭なら洗濯や入浴のしやすさなど、重視するポイントは変わります。
順位を参考にしつつ、後から簡単に追加できない設備を先に確認し、入居後に代替できる設備とは分けて考えると、家賃とのバランスを取りやすくなります。
1位・2位・3位は何?無料インターネット、エアコンなどの需要を比較
「必須設備の1~3位」を答えるには、調査年と単身・ファミリーの区分が必要です。
全国賃貸住宅新聞の2024年版では、必須設備の1位は双方ともエアコンと紹介されています。
一方、紹介されている2023年度版のファミリー向けでは、1位がエアコン、2位が室内洗濯機置き場、3位がTVモニター付きインターホンです。
無料インターネットも需要の高い設備ですが、別年度・別部門の「家賃が高くても選ばれる設備」の順位を、必須設備の2位や3位として置き換えないようにしましょう。
| 参照する部門 | 確認できる順位 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2024年版・必須設備 | 単身向け、ファミリー向けともエアコンが1位 | 2位以下は元の順位表で確認する |
| 紹介されている2023年度版・ファミリー向け必須設備 | 1位エアコン、2位室内洗濯機置き場、3位TVモニター付きインターホン | 2024年・2025年の順位として引用しない |
4位・5位から10位まで見る理由|上位以外にも必要な設備はある?
上位3設備だけで物件を絞ると、生活に直結する条件を見落とすことがあります。
たとえば、独立洗面台や追いだき機能は、家族の人数や帰宅時間によってはエアコンと同じくらい重要です。
4位から10位に入る設備を確認する際も、順位だけでなく、自分が毎日使うか、代わりの方法があるかを考えましょう。
なお、年度や部門を特定せずに「今年の4位は独立洗面台」と断定するのは不正確です。
気になる設備があれば、参照した年の元の順位表を見てから希望条件に加えてください。
高速ネットは無料なら十分?通信速度と回線品質の確認ポイント
「インターネット無料」は料金面のメリットですが、快適な通信まで保証する表示ではありません。
建物までの回線が高速でも、各戸への配線方式や利用が集中する時間帯によって、実際の速度は変わります。
在宅会議、動画視聴、オンラインゲームなど用途が決まっている人は、回線方式、室内の接続端子、個別回線の契約可否を管理会社に尋ねましょう。
広告にある「最大1Gbps」などは理論上の最大値であり、室内で常にその速度が出るという意味ではありません。
- 無料サービスの対象範囲と、別途必要な機器・費用を確認する
- 光配線方式など、建物から各戸までの接続方法を確認する
- 速度に不安がある場合は、個別回線を引けるか確認する
浴室・トイレ・独立洗面台など水回りはどこまで必須?
水回りの必要条件は、家族構成と朝晩の生活動線で決めると整理しやすくなります。
複数人が同じ時間に身支度をする家庭では、独立洗面台があると浴室の使用と手洗い・歯磨きを分けられます。
浴室とトイレが別でも、脱衣スペースが狭い、給湯温度が安定しないなど、使い勝手に不満が出ることもあります。
写真だけで必須・不要を決めず、内見では浴槽の大きさ、換気、洗面台の収納、排水のにおいまで確かめましょう。
賃貸で人気の「あると嬉しい設備」|単身・ファミリー別に比較
「あると嬉しい設備」は、なくても生活できるものの、暮らしの負担を減らしたり安心感を高めたりする設備です。
同じ宅配ボックスでも、単身者は不在時の受け取り、ファミリーは日用品のまとめ買いに便利だと感じるかもしれません。
ランキングで見かける設備をすべて条件に加えると、候補物件が少なくなり、家賃も上がりがちです。
利用頻度と、設備がない場合に必要な時間・費用を比べ、各世帯にとっての価値を判断しましょう。
宅配ボックスが人気の理由|単身者とファミリーで異なる使い方
宅配ボックスは、配達時刻に合わせて帰宅したり、再配達を依頼したりする手間を減らせます。
帰宅が遅い単身者にとっては、対面せずに荷物を受け取れる点も魅力です。
ファミリーでは、子どもの世話をしながら玄関に出なくても、日用品などを受け取りやすくなります。
ただし、設置されていても戸数に対してボックスが少なければ、荷物が入らないことがあります。
内見時には設置数や大きさ、利用料、満杯時の対応を確認してください。
室内洗濯機置き場・乾燥機・収納は家事の負担をどれだけ減らす?
室内洗濯機置き場は天候に左右されにくく、洗濯物を運ぶ動線も短くできます。
乾燥機や浴室乾燥機があれば、夜間の洗濯や雨の日の部屋干しにも対応しやすくなるでしょう。
ただし乾燥には運転時間や光熱費がかかるため、使う頻度を踏まえた判断が必要です。
収納も面積だけでなく、洗剤を洗濯機の近くに置けるか、家族の衣類を分けて収められるかが重要です。
間取り図だけでは分かりにくい棚の奥行きや扉の開き方も確認しましょう。
オートロック・防犯カメラ・インターホンで得られる安心感
オートロックは共用部への出入りを制限し、防犯カメラは共用部の状況を記録する役割があります。
TVモニター付きインターホンなら、訪問者を室内から確認して応対できます。
それぞれ働きが違うため、いずれか一つがあれば防犯対策は万全、とは言えません。
内見ではエントランス以外の出入口、共用廊下の見通し、玄関ドアや窓の施錠設備も見ましょう。
カメラがある物件では、故障時の対応など、管理状態も安心感を左右します。
ペット対応や新築ならではの設備はランキングにランクインする?
ペット対応設備や新築物件の仕様が、全国の設備ランキングで必ず上位に入るとは限りません。
ペットを飼わない人には不要でも、飼育する人にとっては足洗い場や傷に配慮した床材が物件選びの決め手になるからです。
新築の設備も、最新式であること自体より、使いやすさや維持管理のしやすさが重要です。
ペット可物件を探す際は、設備の有無に加え、飼育できる種類・頭数、敷金などの条件を確認しましょう。
順位が低い設備でも、対象を絞れば高い価値を持つことがあります。
敬遠される設備ランキング|入居者が避ける理由と対策
人気設備だけでなく、入居希望者が避ける設備にも目を向けると、物件選びの失敗を防ぎやすくなります。
全国賃貸住宅新聞の2025年版では、敬遠される設備の上位として和式トイレ、3点ユニットバス、バランス釜、室外の洗濯機置き場が紹介されています。
ただし、順位は不満の大きさを全員について示すものではありません。
敬遠される理由を理解したうえで、家賃との兼ね合いや改修・代替策の有無まで確認することが大切です。
| 2025年版で紹介された順位 | 敬遠される設備 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 1位 | 和式トイレ | 日常的に無理なく使えるか、改修予定はあるか |
| 2位 | 3点ユニットバス | 入浴・洗面・トイレの使い勝手 |
| 3位 | バランス釜 | 操作方法、給湯設備の管理状態 |
| 4位 | 室外の洗濯機置き場 | 雨風の影響、防犯面、洗濯動線 |
室外の洗濯機置場や収納不足はなぜ敬遠される?
室外の洗濯機置き場は、雨風による洗濯機の汚れや劣化、暑さ寒さの中での作業が気になる設備です。
共用廊下などにある場合は、人目や洗濯時の音も確認したくなるでしょう。
一方、収納不足は、衣類や日用品を室内に出したままにしやすく、生活空間を狭めます。
内見では洗濯機を置ける寸法と給排水の位置、収納の奥行きや高さを測ってください。
室外置き場でも屋根があり、収納も家具で補えるなら、家賃との比較次第で候補に残せます。
ユニットバスや古い水栓など、水回りで不満が出やすい設備
「ユニットバス」は工場で製作した浴室全般を指す言葉で、必ずしも浴槽・洗面台・トイレが一体の「3点ユニットバス」ではありません。
物件情報を見るときは、この違いを確認しましょう。
3点ユニットバスは、家族が同時に水回りを使いにくい点が不満につながります。
古い水栓や給湯設備では、操作のしやすさや温度調節も重要です。
内見時に使用状態を確認できない場合は、設備の型式、修理履歴、不具合があった際の連絡先を管理会社に尋ねてください。
ネットの速度低下・エアコンの故障で起こる生活上のトラブル
無料インターネットが付いていても、夜間に速度が落ちると、在宅会議や動画視聴に支障が出ることがあります。
また、エアコンは設置されているだけでは十分ではありません。
冷暖房が効かない、異音がする、水漏れがあるといった不具合は、入居後の生活に直結します。
契約前にはネット回線の利用条件と、エアコンが貸主の設備か、修理の扱いが異なる残置物かを確認しましょう。
問題が起きたときの連絡先と対応範囲まで把握しておくと安心です。
オートロックなしでも大丈夫?エントランスと部屋の防犯を確認
オートロックがない物件を、設備名だけで危険と判断する必要はありません。
反対に、オートロックがあっても、ほかの出入口から容易に入れるなら安心とは言い切れません。
内見では建物の出入口、共用廊下や階段の見通し、夜間の照明、玄関ドアと窓の鍵を確認しましょう。
訪問者を確認できるインターホンの有無も判断材料です。
防犯設備だけでなく、共用部が清掃され、故障した照明が放置されていないかという管理状態も併せて見てください。
設備だけで判断しない|立地・家賃・管理状態とのバランス
敬遠されやすい設備が一つあるからといって、その物件が必ず暮らしにくいとは限りません。
駅や学校への距離、日当たり、部屋の広さ、家賃など、ほかの条件に十分な魅力がある場合もあります。
反対に、設備が充実していても、共用部の清掃や修繕が行き届いていなければ不安が残ります。
まず自分にとって改善できない欠点を見極め、次に代替策と費用を確認しましょう。
家賃の安さだけで我慢を決めず、入居後の手間も含めて比較することが重要です。
ファミリー向け賃貸物件の設備選び|失敗しない優先順位
ファミリー向け賃貸では、設備の数よりも、家族全員が無理なく暮らせるかが重要です。
朝の身支度が重なる、洗濯物が多い、子どもの持ち物が増えるなど、単身生活とは異なる場面を想定しましょう。
設備ランキングは候補を広げる参考にしつつ、まず室内洗濯機置き場や収納、水回りといった毎日使う条件を確認します。
そのうえで浴室乾燥機や防犯設備などを家賃と比べ、家族の生活に合った優先順位を決めると選びやすくなります。
家族の人数と生活動線から、収納・洗濯機置き場の条件を決める
家族の人数が増えるほど、衣類や寝具、学校用品など、収納したい物も増えます。
収納の総面積だけでなく、玄関には外出用品、洗面所にはタオルや洗剤というように、使う場所の近くに置けるかを見ましょう。
洗濯機置き場は、手持ちの洗濯機が収まる寸法か、扉を開けても通路をふさがないかが大切です。
洗う、干す、しまうまでの移動を内見でたどると、間取り図だけでは分からない家事のしやすさを判断できます。
浴室乾燥機や独立洗面台は必要?家事時間と家賃で判断
浴室乾燥機は、雨の日や花粉が気になる時期に洗濯物を乾かしたい家庭に便利です。
ただし、運転にかかる費用や、入浴する時間帯には干しにくい点も考慮しましょう。
独立洗面台は、家族がトイレや浴室を使っていても身支度を進めやすい設備です。
どちらも「人気だから必須」と決めず、現在の住まいで困っている時間帯を思い浮かべてください。
設備のある物件とない物件の家賃差が、その負担を減らす価値に見合うかで判断します。
防犯カメラとオートロックに加え、子どもの安全を内見で確認
子どもと暮らす物件では、防犯カメラやオートロックの有無に加え、室内外で事故を防げるかが重要です。
内見時には、窓やバルコニーの施錠状態、子どもが足場にできそうな物の配置、階段や共用廊下の手すりを確認しましょう。
エントランスから部屋までの動線に、見通しの悪い場所がないかも見ておきたい点です。
設備が付いていても安全を保証するわけではないため、子どもの年齢に応じた使い方や見守りも含めて検討してください。
一人暮らし・単身向けとの違い|ファミリーが重視したい設備と間取り
単身者は帰宅時間に合わせて使える宅配ボックスや、通信環境を特に重視する場合があります。
ファミリーでは、それらに加えて洗濯量、朝の身支度、持ち物の収納を複数人分で考える必要があります。
たとえば独立洗面台があっても、洗面所の前で人がすれ違えなければ使いにくいでしょう。
部屋数だけで間取りを決めず、寝室からトイレへの移動や、食事・洗濯の動線を確認します。
家族の生活時間が重なったときに困らないかが、設備選びの基準です。
部屋探しで設備ランキングを活かす方法|内見時のチェック項目
ランキングは、見落としていた設備に気づくための資料として使うと効果的です。
物件検索では設備名にチェックを入れるだけでなく、その設備の仕様と実際の使い勝手を確かめましょう。
とくに無料インターネットやエアコンは、「あり」と表示されていてもサービス内容や管理範囲が異なります。
内見前に質問を用意し、現地で寸法や動線を確認すれば、人気の設備に引かれて自分に合わない物件を選ぶリスクを減らせます。
必須・あると嬉しい・不要に分けて希望条件を整理する
まず希望する設備を「必須」「あると嬉しい」「不要」の三つに分けましょう。
必須には、ないと日常生活に支障が出るものや、入居後に自分で追加しにくいものを入れます。
あると嬉しい設備は、家賃差が小さければ選びたいものとして残してください。
不要な設備まで検索条件にすると、候補を狭める原因になります。
家族で意見が分かれる場合は、それぞれが設備を使う頻度と困る場面を話し合い、内見する前に譲れない条件をそろえておきましょう。
- 必須:ないと暮らしに支障が出る、後から追加しにくい設備
- あると嬉しい:家賃やほかの条件が合えば選びたい設備
- 不要:自分の暮らしでは使わない、代替手段で十分な設備
無料インターネットの利用条件、通信方式、速度を確かめる
無料インターネット付き物件では、入居日から使えるか、手続きや機器の準備が必要かを確認しましょう。
月額料金が家賃に含まれていても、ルーターなどを自分で用意する場合があります。
通信方式については、建物までだけでなく各戸までの配線を確認することが大切です。
広告上の最大速度は実測値ではないため、在宅勤務などで安定性が必要なら、速度低下時の相談先や個別回線の契約可否も尋ねておきましょう。
エアコン・水栓・洗面台の動作と、設置済み設備の管理範囲を確認
内見ではエアコンの年式や異音、水栓の水漏れ、洗面台の扉や排水まわりを目視で確認します。
実際に動作を試せるかは、内見先の状況や管理会社の案内に従ってください。
不具合が気になったら、口頭で済ませず、入居までに修理されるかを確認しましょう。
また、設置済みの機器が貸主の設備なのか、前の入居者が残した残置物なのかで、故障時の扱いが異なることがあります。
重要事項説明書や契約書の設備欄も確認することが大切です。
設備と周辺相場を比較し、家賃アップに見合う物件か判断する
設備が充実した物件の家賃が妥当かを見るには、同じエリアで築年数、広さ、駅からの距離が近い物件を比べます。
条件が大きく違う物件同士では、設備による家賃差を判断しにくいためです。
宅配ボックスや浴室乾燥機のために家賃が上がるなら、その設備で節約できる手間や時間を考えましょう。
初期費用や更新時の費用も含めた住居費を確認し、設備への満足感が家計の負担を上回るかで選ぶと納得しやすくなります。
不動産オーナー向け|空室対策になる設備投資の考え方
空室対策として設備を導入するときは、ランキング上位という理由だけで工事を決めないことが重要です。
入居者に人気でも、近隣の競合物件にすでに普及していれば、家賃を上げる効果は限られるかもしれません。
反対に、ターゲットが敬遠する設備を改善すると、候補から外されにくくなる可能性があります。
募集状況と地域の需要を調べ、導入費・維持費・将来の交換費用まで見積もったうえで、投資の優先順位を決めましょう。
賃貸住宅・アパートのターゲットを決め、入居者ニーズを調査する
設備投資の前に、その物件を誰に貸したいのかを明確にしましょう。
学生や単身の社会人、共働き世帯、子育て世帯では、必要とする設備や許容できる家賃が違います。
周辺の募集物件について、間取り・築年数・家賃・設備・空室期間を比較すると、自分の物件に不足する条件が見えやすくなります。
募集を担当する不動産会社には、内見者から実際に指摘される点も聞いてください。
全国ランキングと地域の反応を照らし合わせることが、的外れな投資を避ける第一歩です。
宅配ボックスや無料ネットの導入は効果的?費用対効果を比較
宅配ボックスは不在時の受け取りに役立ちますが、設置場所や戸数に合ったボックス数、維持管理の方法を検討する必要があります。
無料インターネットは募集時に訴求しやすい一方、回線が混雑して使いにくければ満足度を下げかねません。
比較する際は初期費用だけでなく、月額料金、故障対応、更新費用も算入しましょう。
家賃の上乗せを見込む場合は、周辺の同条件物件との差を調べ、空室期間の短縮も含めて効果を検討します。
置場の新設や水回りのリフォームは、工事費と家賃相場を踏まえて設計
室外の洗濯機置き場を室内へ移す工事や、水回りの改修は、敬遠される理由の改善につながる可能性があります。
ただし、給排水管の位置や床面積、建物の構造によって工事内容と費用は大きく変わります。
和式トイレや古い給湯設備の更新を検討する場合も、まず現地調査と見積もりを取りましょう。
工事費を家賃に転嫁できるとは限らないため、近隣相場と物件の残りの運用期間を踏まえ、部分改修で十分か全面改修が必要かを判断します。
防犯・セキュリティ設備で物件を差別化する際の注意点
オートロックや防犯カメラ、TVモニター付きインターホンは、安心感を伝えやすい設備です。
ただし、設置しただけで防犯性が完成するわけではありません。
建物に複数の出入口がある場合は動線全体を確認し、照明や既存の錠前の状態も点検しましょう。
防犯カメラは撮影範囲や映像の取り扱い、故障時の対応を決めておくことが大切です。
募集広告では設備の事実を正確に伝え、「絶対に安全」など、保証できない表現は避けてください。
賃貸経営のプランに合わせ、設備投資と管理の優先順位を決める
設備投資は、物件を今後どの程度の期間運用するか、どの家賃帯で募集するかによって適切な規模が変わります。
長期保有を予定するなら、導入後の保守や交換まで考えた設備選びが必要です。
一方、当面の空室改善が目的なら、故障設備の修理や清掃など、基本的な管理を優先すべき場合もあります。
複数の投資案について費用、想定する入居者、募集への影響を並べて比較しましょう。
効果を導入後に検証し、次の修繕計画へ反映させることも重要です。
まとめ|人気と敬遠のランキングを、暮らしや経営の判断に活かそう
賃貸の設備ランキングは、入居者が重視する条件と敬遠する理由を知る手がかりになります。
ただし、必須設備、家賃が高くても選ばれる設備、敬遠される設備は設問が異なり、同じ順位として比較できません。
入居者は自分の生活に必要な設備を見極め、内見で仕様や管理状態まで確認しましょう。
オーナーは全国的な傾向に加えて地域の需要と費用を調べ、長く使える設備投資につなげることが大切です。
入居者はランキングの順位より、自分に必要な設備を優先する
人気設備が多い物件でも、毎日の暮らしに必要な条件が欠けていれば満足しにくくなります。
まず通勤・通学、家族の人数、洗濯や入浴の時間帯を考え、必須設備を決めましょう。
次に、宅配ボックスや浴室乾燥機などが自分にとってどの程度便利かを、家賃差と比べます。
内見では設備の有無に加え、寸法、動作、利用条件、故障時の管理範囲まで確認してください。
ランキングは答えではなく、見落としを防ぐためのチェックリストとして活用するのがおすすめです。
オーナーは地域の需要を見極め、空室対策につながる設備を選ぶ
オーナーにとってランキングは、入居者が求める設備を知る出発点です。
実際の投資では、近隣の競合物件、募集を担当する不動産会社の声、既存入居者の不満を確認しましょう。
敬遠される設備の改善が先か、人気設備の追加が先かは、物件の状態とターゲットによって異なります。
導入費と維持費を計算し、家賃設定や空室期間への影響を見込んで判断することが重要です。
設備を増やすだけでなく、正常に使える状態を保つ管理まで含めて計画しましょう。






