
家賃が高くても選びたい?賃貸の付加価値設備ランキング
家賃が少し高くても、宅配ボックスや高速インターネットのある物件を選ぶべきか迷っていませんか?
この記事は、賃貸住宅を探す単身者・ファミリーと、設備投資を検討するオーナーに向けたものです。
人気設備、入居に欠かせない設備、敬遠されやすい設備の違いを整理し、ランキングを見る際の注意点と内見での確認方法を紹介します。
順位だけで決めず、自分の暮らしや地域の需要に照らして、家賃に見合う価値を判断しましょう。

賃貸の人気設備ランキングはどう読む?調査元と順位の見方
「人気設備ランキング」には、設備がなければ入居を決めにくいという調査と、家賃が周辺相場より高くても選びたくなる設備を尋ねる調査があります。
同じ設備でも、質問の仕方が変われば順位は変わります。
さらに、単身者向けとファミリー向け、調査年、回答者が入居者か不動産会社かによっても結果は異なります。
検索結果の順位だけを抜き出すのではなく、調査元と対象、設問をセットで確認することが、物件選びにも設備投資にも役立ちます。
全国賃貸住宅新聞の「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」とは
全国賃貸住宅新聞の「入居者に人気の設備ランキング」では、「この設備がなければ入居が決まらない」と「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」を分けて扱います。
前者は物件を候補に残すための基本条件、後者は家賃の上乗せを納得してもらうための付加価値と考えると理解しやすいでしょう。
ただし、回答は不動産会社などが現場の反応を踏まえて示す評価であり、すべての入居者がその設備に追加料金を払うという意味ではありません。
実際の募集では、地域の競合物件と家賃差も併せて見ます。
2024年版・設備ランキング2025・設備ランキング(2026):最新の公表状況を確認
年号の付いた記事を比べるときは、「調査した年」「新聞などに掲載された年」「紹介記事を更新した年」を区別してください。
検索結果には、2024年版を紹介する記事、2025年のランキングを扱う記事、2026年と記した解説記事が混在します。
紹介記事の更新日が新しくても、引用している調査結果まで新しいとは限りません。
2026年版と書かれたページも、元になった調査の名称・実施時期・設問を確認できなければ、前年版より新しい順位だと断定しないことが大切です。
比較するときは、同じ調査の同じ部門を並べましょう。
スーモの不動産ランキングと全国賃貸住宅新聞の調査は何が違う?
SUUMOなどの不動産情報サイトが掲載するランキングと、全国賃貸住宅新聞の設備調査は、同じ「人気」という言葉を使っていても比較対象が異なる場合があります。
例えば、入居希望者の回答、サイト上の検索条件、不動産会社が接客で感じた需要では、示しているものが違います。
「必須だと思う設備」と「家賃が高くても選ぶ設備」も別の指標です。
気になる順位を見つけたら、調査主体、回答者、対象地域、単身・ファミリーの区分、質問文を確認してください。
異なる調査の数字を一つの総合順位として扱わないようにしましょう。
| 確認項目 | 順位を見るときの着眼点 |
|---|---|
| 回答者 | 入居希望者本人か、不動産会社などの実務者か |
| 設問 | 入居に必須か、家賃が高くても選ぶ理由か |
| 対象 | 単身向けかファミリー向けか、全国か特定地域か |
1位・2位・3位から4位・5位・10位まで:単身とファミリーでランクインする設備は?
1位から10位までを確認したい場合は、まず「どの年の、どの部門か」を固定しましょう。
例えば、2025年のランキングを紹介する記事では、周辺相場より家賃が高くても入居が決まる設備として「高速インターネット無料」が単身者向けの1位、ファミリー向けの2位と紹介されています。
一方、2024年の必須設備を紹介する記事では、エアコンが単身・ファミリーとも1位とされています。
この二つを続けて並べても、同一年・同一設問の1位、2位にはなりません。
3位から5位、10位も、元の順位表で部門をそろえて確認してください。
賃貸物件の必須設備ランキング|家賃より先に確認したい条件
必須設備ランキングは、「上位だから必ず全員に必要」という意味ではなく、設備がないと物件探しの候補から外れやすい条件を把握する手掛かりです。
家賃が安くても、洗濯機を室内に置けない、必要な冷房を備えられないなど、暮らしに合わない条件があれば満足度は下がります。
まず生活に欠かせない条件を決め、その設備が実際に使える状態か確認しましょう。
設置の有無だけでなく、故障時の対応や、使うときに生じる費用まで見ることが大切です。
エアコン・室内洗濯機置き場(置場)・独立洗面台:入居者に必要な基本設備
エアコン、室内洗濯機置き場、独立洗面台は、日々の不便を減らす基本設備として比較されます。
ただし、「エアコンあり」と書かれていても設置室数は物件ごとに異なり、ファミリーなら寝室にも必要かを確認したいところです。
洗濯機置き場は室内かどうかに加え、搬入経路、防水パンの寸法、給水栓の高さを測りましょう。
独立洗面台も、鏡や収納、コンセントの位置で使い勝手が変わります。
ランキング上位の設備ほど、単に「付いている」だけで満足せず、自分の家電や生活習慣に合うかまで確認してください。
浴室・トイレ・水回り:ユニットバスや水栓の品質を見極める
水回りは毎日使うため、間取り図だけでは分からない差が出やすい場所です。
「ユニットバス」は工場製の部材を組み立てた浴室全般を指し、必ずしも浴槽・洗面台・トイレが同じ空間にある「3点ユニットバス」を意味しません。
内見では浴室とトイレの配置を図面と照合し、水栓の操作性、シャワーの設置状態、排水口や換気扇の清潔さを見ましょう。
水圧や給湯温度の確認は、使用できる状況か管理会社に尋ねてから行ってください。
写真が新しく見えても、においや結露の跡まで確かめると判断しやすくなります。
オートロック・インターホン・防犯カメラ:エントランスから部屋までの安心を確認
防犯設備は名称より、建物への出入りから玄関先まで一連の動線で役立つかが重要です。
オートロック付きでも、別の通用口が開放されていないか、来訪者を確認できるTVモニター付きインターホンが室内にあるかを見ましょう。
防犯カメラは設置場所によって確認できる範囲が異なり、設置そのものが事件を防ぐ保証にはなりません。
共用廊下の照明、見通し、郵便受けの管理状態も併せて確認します。
小さな子どもがいる家庭や帰宅が遅い単身者は、駅から建物までの道も含めて考えると安心です。
無料インターネットは本当に高速?ネット回線の通信速度を確かめる
「インターネット無料」は月額利用料を抑えられる魅力がありますが、「高速で使える」と同義ではありません。
建物の回線を各戸で共有する方式や、夜間に利用が集中する環境では、実際の速度が変動します。
広告に「最大1Gbps」とあっても、それは各部屋で常時出る実測値ではありません。
回線方式、部屋までの配線、Wi-Fi機器の有無、通信障害時の問い合わせ先を管理会社に確認しましょう。
仕事やオンライン授業で安定性が必要なら、入居後に個別回線を契約できるかも重要な判断材料です。
家賃が高くても選びたい、付加価値のある設備ランキング
付加価値設備を考えるときは、順位の高さより「その設備によって、自分が毎月どんな負担を減らせるか」が判断の軸になります。
再配達を避けたい人には宅配ボックス、洗濯物を室内で乾かしたい人には浴室乾燥機が役立つでしょう。
一方、駐車場が必要ない人にとっては、駐車場付きというだけでは高い家賃を払う理由になりません。
家賃差を月額と年間額に直し、設備の使用頻度や代替手段と比べると、納得して選びやすくなります。
宅配ボックス:荷物を受け取りやすくする人気設備
宅配ボックスは、不在時にも荷物を受け取れるため、帰宅が遅い単身者だけでなく、家事や育児で手が離せないファミリーにも便利です。
ただし、設置数が戸数に対して少ないと満杯になり、荷物の大きさや配送方法によっては利用できません。
内見時は設置数、操作方法、受け取り通知の仕組みを確認しましょう。
置き配の可否や管理規約も併せて見れば、宅配ボックスを使えない場合の受け取り方まで判断できます。
ネット通販の利用が多い人ほど、家賃差に見合う便利さを感じやすい設備です。
浴室乾燥機・追い焚き:家事の負担を減らす価値はある?
浴室乾燥機は雨の日や花粉が気になる時期の洗濯に、追い焚きは家族の入浴時間がばらばらな生活に役立ちます。
ただし、効果や光熱費は機種と使い方で変わるため、「付いているから必ず節約できる」とは考えないようにしましょう。
浴室乾燥機は乾燥方式やフィルターの手入れ、追い焚きは操作パネルと給湯設備の状態を確認します。
洗濯物の量が多い家庭なら、浴室に干せる量も重要です。
共働き世帯や子育て世帯では、家事にかける時間を減らせるかという視点で家賃差を評価できます。
収納・ペット可・駐車場:ターゲット次第で変わる「あると嬉しい設備」
収納、ペット可、駐車場は、必要な人にとって価値が大きい一方、使わない人には家賃の上乗せ要因に見えやすい条件です。
収納は面積だけでなく奥行きや棚の高さ、扉の開き方まで確認しましょう。
ペット可は飼育できる種類・頭数、敷金や原状回復の条件を契約前に確かめる必要があります。
駐車場は空き状況、区画の大きさ、家賃とは別にかかる月額料金を確認してください。
ランキングでの順位より、自分の荷物、ペット、車の有無に合わせて評価することが大切です。
新築や立地の良さも含め、周辺相場より高い家賃に納得できるか
設備が充実していても、駅からの距離や通勤・通学時間、建物の管理状況が合わなければ、毎日の暮らしにくさは残ります。
反対に、希望する立地の新築物件なら、設備以外にも家賃が高い理由があるでしょう。
比較するときは、同じ地域で築年数、広さ、駅徒歩分数が近い物件を探し、共益費や駐車場代を含む総額を比べます。
設備一つだけを理由に「相場より高い」と決めず、複数の条件をそろえて差額を確かめてください。
入居後に利用する頻度まで想像すると、納得できる家賃の上限が見えてきます。
ファミリー向けと単身向け、重視する設備はどう違う?
同じ賃貸設備でも、暮らす人数が変われば使う頻度や困りごとが変わります。
ファミリー向けでは洗濯量や荷物が増え、入浴時間や帰宅時間も家族ごとに異なりがちです。
単身向けでは、留守中の荷物の受け取りや、一人で応対する際の防犯、在宅で使うネット回線が重要になることがあります。
もちろん、家族構成だけで必要な設備は決まりません。
働き方、子どもの年齢、車の利用、在宅時間を踏まえ、ランキングを生活上の課題に置き換えて読むことが重要です。
ファミリー向け:収納・洗濯動線・防犯を重視する理由
ファミリー向け物件では、衣類や学用品、季節用品が増えるため、収納の数だけでなく、使う場所の近くにしまえるかが重要です。
洗濯は、洗濯機置き場から物干し場までの移動や、雨の日に干せる場所も確認しましょう。
小さな子どもがいる場合は、玄関から共用廊下、建物の出入口まで安全に移動できるかも見たいポイントです。
オートロックだけに頼らず、照明や見通し、来訪者を確認する手段を確かめます。
家族全員の使い勝手を考えると、設備の有無より配置や動線の差が効いてきます。
一人暮らしの単身者向け:セキュリティと高速ネットの優先順位
一人暮らしでは、不在時の荷物受け取りや、来訪者に一人で対応する場面を想定して設備を選ぶと役立ちます。
TVモニター付きインターホンや共用部の明るさは、訪問者を確認するうえで有用です。
在宅勤務、オンライン会議、動画視聴が多いなら、無料という表示だけでなく、回線方式や実際の使いやすさを重視しましょう。
一方、自宅ではあまりネットを使わず外出が多い人なら、立地や家賃を優先する選択もあります。
防犯と通信のどちらを上に置くかは、帰宅時間と自宅での過ごし方で決めてください。
単身向けアパートとファミリー向け賃貸住宅:立地や間取りで変わる需要
単身向けアパートでは、駅や職場へのアクセス、部屋の広さに対する家賃、日常の買い物のしやすさが設備評価にも影響します。
ファミリー向け賃貸住宅では、必要な部屋数に加え、保育園・学校への経路や周辺環境も選択を左右するでしょう。
例えば、駐車場は車での送迎が多い地域では重要でも、公共交通が便利な場所では優先度が下がる場合があります。
同じ宅配ボックスやネット設備でも、立地と間取りによって評価は変わります。
地域名、間取り、想定する暮らし方をそろえて比較することが大切です。
敬遠される設備ランキング|付いていても選ばれにくい理由
「設備がある」ことと「快適に使える」ことは別です。
全国賃貸住宅新聞の2025年のランキングを紹介する記事では、入居希望者に敬遠される設備として、和式トイレが1位、3点ユニットバスが2位、バランス釜が3位、室外洗濯機置き場が4位とされています。
ただし、敬遠されやすい条件があっても、立地や家賃によって物件を選ぶ人はいます。
順位を一律の不合格判定に使うのではなく、日々の使いにくさや入居後の費用を具体的に想像し、許容できるかを判断しましょう。
| 順位 | 2025年のランキングを紹介する記事で挙げられた設備 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 1位 | 和式トイレ | 使い勝手と改修予定 |
| 2位 | 3点ユニットバス | 浴室・洗面・トイレの配置 |
| 3位 | バランス釜 | 操作方法と設備の状態 |
| 4位 | 室外洗濯機置き場 | 設置場所と雨風の影響 |
室外の洗濯機置場や古いユニットバス:内見時に敬遠されるポイント
室外の洗濯機置き場は、雨の日の洗濯や夜間の作業がしにくく、洗濯機が風雨にさらされる点が気になる場合があります。
ベランダなどに置く物件では、利用可能な時間帯や排水の状態も確認しましょう。
古いユニットバスについては、まず浴室・洗面台・トイレが同じ空間にある3点式なのかを図面と現地で確かめます。
浴槽の広さ、シャワーカーテンの使いやすさ、換気状態まで見ると、自分に合うか判断しやすくなります。
家賃が安くても毎日の不便を受け入れられるか、生活場面を思い浮かべて選んでください。
遅い無料ネットや使いにくいオートロック:導入済みでも起こるトラブル
無料インターネット付きでも、夜間に動画が止まる、オンライン会議が不安定になるなど、利用状況によって不満が出ることがあります。
回線方式や個別契約の可否、通信障害時の連絡先を確認しましょう。
オートロックも、宅配業者への対応がしづらい、鍵をなくした際の手続きが分かりにくいなど、使い方の確認が必要です。
内見では解錠方法、通用口の扱い、インターホンとの連動を尋ねてください。
「無料」「オートロック付き」という募集文句だけで判断せず、自分が使う場面で機能するかを見ることが大切です。
浴室・トイレの換気不足や洗面台の劣化:水回りで失敗しない見方
浴室やトイレの換気が不十分だと、湿気やにおいがこもりやすくなります。
内見では換気扇の作動状況、窓の有無、天井や目地の変色、排水口周辺の清掃状態を確認しましょう。
洗面台は、鏡や収納だけでなく、水栓のぐらつき、排水管の周囲、収納内部の傷みも見たいところです。
水漏れや異音など気になる点があれば、入居前に修繕されるのか、管理会社へ書面で確認すると安心です。
短い内見で判断できない部分もあるため、質問への回答が明確かどうかも物件選びの材料にしてください。
ペット対応や共用部の管理不足:入居後の不安につながる条件
「ペット可」は魅力的な条件ですが、飼育ルールが曖昧だと、鳴き声やにおい、共用部の使い方をめぐって困ることがあります。
飼える種類・頭数、共用部での移動方法、退去時の費用負担を確認しましょう。
ペットを飼わない人も、建物全体のルールを知っておくと生活を想像しやすくなります。
また、宅配ボックスや防犯カメラがあっても、ごみ置き場が荒れていたり、照明が切れたままだったりすれば管理状況が心配です。
専有部分の設備だけでなく、共用部の清掃や掲示物の更新状況まで見て判断してください。
設備だけで賃貸物件を選ばないためのチェックリスト
人気ランキングは候補を探す手掛かりになりますが、上位の設備をすべて備えた物件が自分にとって最適とは限りません。
内見前に譲れない条件を絞り、現地では募集情報と実物が一致するかを確かめましょう。
そのうえで、家賃・共益費などの毎月の支払額、通勤や通学の負担、建物の管理状態を比較します。
設備の数だけで評価せず、日々使うものが適切に設置され、維持されているかまで確認することが、入居後の後悔を減らす近道です。
必須設備と「あれば嬉しい設備」を分け、希望条件の優先順位を決める
まずは希望を「ないと困る」「あれば嬉しい」「なくてもよい」の三つに分けましょう。
例えば、在宅勤務をする人には安定したネット回線が必須でも、外出が多い人には付加価値設備かもしれません。
ファミリーなら室内洗濯機置き場や必要な収納量を優先し、浴室乾燥機は予算に余裕があれば検討する、といった決め方ができます。
すべてを必須条件にすると候補が減るため、予算上限と併せて優先順位を付けてください。
家族で探す場合は、内見前に意見をすり合わせておくと比較がスムーズです。
- 必須:ないと生活や仕事に支障が出る条件
- 希望:家賃差に見合えば選びたい条件
- 不要:自分の暮らしでは使う機会が少ない条件
内見で設置状況・通信速度・防犯カメラ・洗濯機置き場を確認する
内見には、募集図面と確認したい項目のメモを持参しましょう。
エアコンの設置室、洗濯機置き場と搬入経路の寸法、インターホンの表示、防犯カメラの設置位置を現地で見ます。
インターネットは、入居前に実測できるとは限らないため、回線方式、部屋までの配線、速度に関する案内資料を管理会社に尋ねてください。
自分のスマートフォンの電波状況も室内で確認すると役立ちます。
不明点は口頭だけで済ませず、設備の有無や修繕予定を契約前に確認できる形で残しておきましょう。
設備の充実度を周辺家賃、立地、管理状況と比較して判断する
設備が多い物件を見つけたら、条件が近い周辺物件と、家賃・共益費を合わせた月額負担を比較しましょう。
駅までの距離、広さ、築年数が大きく違う物件同士では、設備だけによる家賃差は判断しにくくなります。
高い家賃の理由が便利な立地なのか、設備の新しさなのかも整理してください。
さらに、ごみ置き場や廊下の清掃、設備故障時の窓口など、入居後の快適さに関わる管理状況も確認します。
毎月の差額を年間に換算し、それでも選びたい理由があるか考えると決めやすくなります。
オーナー向け|空室対策につながる設備投資の考え方
人気設備ランキングは、オーナーが投資の候補を探す際にも役立ちます。
ただし、上位設備を付ければ必ず家賃を上げられるわけではありません。
入居希望者が不足を感じる基本設備を整えることと、競合との差を付ける設備を導入することは、目的が異なります。
まずターゲットと周辺物件を調べ、募集で不利になっている理由を見極めましょう。
工事費に加え、故障対応や交換費用も含めて検討すれば、導入後の収支を現実的に判断できます。
賃貸経営はターゲット設計から:地域のニーズと競合物件を調べる
設備投資の前に、物件を選んでほしい入居者像を具体的にします。
駅近の単身向け物件と、車移動が中心の地域にあるファミリー向け物件では、求められる条件が違うためです。
同じ間取り・築年数・立地の競合物件について、募集家賃、エアコンの設置室数、ネット環境、駐車場の有無などを調べましょう。
仲介会社には、内見後に選ばれなかった理由も確認すると有益です。
ランキングの全国順位をそのまま地域の需要とみなさず、自物件が候補から外れる原因を探すことが先決です。
設備投資の優先順位:導入・設置・工事費と家賃アップの費用対効果
投資候補は、まず入居の障害となっている設備不足の解消を優先し、その後に家賃の上乗せや募集期間の短縮を狙う設備を検討しましょう。
費用には本体価格だけでなく、設置工事、電気配線、既存設備の撤去、維持管理が含まれます。
見込める効果も家賃アップだけではなく、空室期間の短縮や退去の抑制まで分けて考えます。
例えば、想定する家賃増額だけで投資回収を計算する場合は、年間増収見込みと総投資額を比較してください。
増額できる根拠が弱ければ、複数社の見積もりを取り直す判断も必要です。
エアコンや宅配ボックスの後付け・リフォームは維持管理までプランに入れる
エアコンを後付けする際は、室外機の置き場、電源容量、配管経路、設置できる部屋を確認します。
宅配ボックスは共用部のスペースだけでなく、設置数、停電時の扱い、暗証番号式かどうかによる管理負担も検討が必要です。
分譲マンションの一室なら、共用部の変更に管理規約上の制限がないかも確かめましょう。
導入後は、故障の受付、清掃、部品交換にかかる費用が続きます。
広告に設備を掲載する以上、長く使える状態を保てるよう、交換時期と管理体制まで計画に入れてください。
ネットの品質と防犯対策を改善し、入居につながる差別化を図る
「ネット無料」や「防犯設備あり」と募集広告に書くだけでは、使い勝手の差は伝わりません。
ネット回線は、接続方式や入居者からの不具合報告を確認し、必要なら提供事業者に改善策を相談しましょう。
防犯面では、オートロックの有無だけでなく、照明の切れ、見通しの悪い場所、共用口の施錠状態を点検します。
改善後は、募集図面に設置場所や利用条件を正確に記載することが大切です。
過大な速度表示や「絶対安全」といった表現を避け、入居希望者が具体的に比較できる情報を示しましょう。
結論|家賃が高くても選ぶべき設備は暮らし方で決まる
家賃が高くても選びたい設備は、ランキングだけでは決まりません。
入居に欠かせない基本設備を満たしたうえで、宅配ボックスや浴室乾燥機などが自分の時間や手間をどれだけ減らすかを考えましょう。
ファミリーと単身者では重視する点が異なり、同じ人でも働き方や住む地域によって優先順位は変わります。
周辺の家賃と立地、管理状況まで比較して初めて、設備に対して支払う差額に納得できるか判断できます。
オーナーも、順位を投資先の決定ではなく、需要を調べる出発点として使うことが重要です。
人気ランキングを参考に、自分や家族に必要な設備を選ぶ
物件探しでは、まずエアコンや洗濯機置き場などの基本条件を確認し、次に家賃差を払ってでも欲しい設備を選びましょう。
家族が多ければ収納や洗濯動線、一人暮らしで帰宅が遅ければ来訪者確認や荷物の受け取り方が重要になるかもしれません。
ランキングは見落としていた条件に気付くために使い、順位が高いという理由だけで必須にしないことが大切です。
内見で設置状態と使い勝手を確かめ、月額負担が予算に収まるかを確認すれば、自分たちに合う物件を選びやすくなります。
オーナーは順位だけに頼らず、物件の需要と投資効果を見極める
オーナーにとって、設備ランキングは入居希望者が何を求めているかを知る入口です。
実際の投資判断では、競合物件に比べた不足、想定入居者の暮らし、導入から維持管理までの費用を確認する必要があります。
基本設備の不足で候補から外れているなら、その改善が先になるでしょう。
付加価値設備に投資するなら、家賃増額の見込みだけでなく、空室期間への影響も検討してください。
地域の仲介会社から得る反応と物件の収支を照らし合わせ、入居者にもオーナーにも無理のない改善を目指しましょう。






